なぜエンジニアの私がMBAを目指したのか?

MBA関連

こんにちは!これが初めてのブログ執筆になります。まずこのブログをはじめようと思ったきっかけは米国MBA卒業が間近に迫り、MBA取得のモチベーションやプログラムでの学び、今後のキャリアについて改めて整理する機会を作ろうと思ったからです。

また周りに似たバックグラウンドのMBAホルダーがおらず、相談できる人がいないor少ないといった方の参考になればと思った次第です。(かくいう私も周りにエンジニアのMBA経験者が少なく、情報収集やキャリアの相談に困っていた者の一人です)

私はもともと国内の大学・大学院で土木工学を学び、エンジニアとしてキャリアをスタートしました。そんな私がなぜビジネスの世界に飛び込み、海外MBAに挑戦することになったのか?

今回はその理由をシェアしたいと思います。

会社に入るまでMBAのことをよく知らなかった

正直なところ、学生時代の私はMBAという言葉を聞いたことはあったものの、それが何を学ぶものなのか、キャリアにどう活かせるのかについては全く知りませんでした。ビジネススクールという響きから、「経営者になるための学校」くらいのイメージしか持っていませんでした。

実際に社会人になり、先輩や上司との会話の中でMBAホルダーの存在を知るようになり、彼らが技術だけでなくビジネス視点を持ち、より大きなプロジェクトをリードしている姿を見て、「自分もこういうキャリアを歩めるのではないか?」と考えるようになりました。

エンジニアとしてのキャリアと違和感

国内大学院を卒業後、私は日本の大手インフラ系企業に就職し、土木技術者として働いていました。仕事はやりがいがあり、インフラ整備を通じて社会に貢献している実感もありました。

しかし、数年働くうちに次第に「このまま技術者としての道を進むだけでいいのか?」という疑問が湧いてきました。具体的には、

  • 技術の専門性は高まるが、ビジネスの視点が欠けている
  • プロジェクトの全体像や経営戦略があまり理解できていないという実感
  • 国際プロジェクトに関わりたいが、今のポジション・知識・スキルでは限界がある
  • 将来的に経営層やリーダーシップポジションを目指すうえで他の優秀な人たちとの差別化ポイントがない

こうしたモヤモヤを抱える中で、自分のキャリアをもう一歩広げるための方法を模索し始めました。

海外MBAを目指した理由

このままエンジニアとして専門性を極める道もありましたが、私は「技術×ビジネス」の両方を理解し、より大きな・高い視点でプロジェクトを動かせる人間になりたいと考えるようになりました。

インフラ×ビジネスのスキルを身につけたい

インフラ開発は、技術力だけでなく資金調達や戦略的な意思決定が求められる分野です。特に、大規模なプロジェクトでは政府・金融機関・民間企業など多くのステークホルダーが関わり、プロジェクトの成否は技術力だけでなく、資金の流れを理解し、戦略的にプロジェクトを進める力にかかっています。
エンジニアとして国内のインフラ開発に関わる中で、「技術を持っているだけでは、真に影響力のある仕事はできない」と痛感しました。技術の価値を最大化し、より大きなインパクトを生み出すためには、ファイナンスや経営戦略の知識が不可欠だと考え、MBAに挑戦しました。

国際的な視野を広げたい

日本のインフラ技術は世界トップレベルですが、その強みを海外市場で最大限に活かすには、技術だけではなくビジネスの視点が必要です。特に、インフラプロジェクトは国家レベルの政策や国際情勢とも密接に関わるため、各国の政府・企業との交渉、リスクマネジメント、プロジェクトファイナンスの知識が求められます。
私はこれまで国内市場を中心にキャリアを築いてきましたが、インフラの海外展開に関心を持つ中で、「技術を知っているビジネス人材」の不足を実感しました。日本の技術を世界に広めるために、交渉や国際プロジェクトマネジメントのスキルを磨く必要があると考えました。

キャリアの選択肢を広げたい

エンジニアとして専門性を高めていく道もありますが、インフラ業界においては、技術とビジネスの両面を理解する人材が極めて少ないと感じています。プロジェクトの実行フェーズに留まらず、企画・戦略立案・意思決定といった上流の役割を担うことで、より大きな影響を与えられるのではないかと考えました。
MBAを取得することで、経営や戦略の視点を持ち、技術者としてのバックグラウンドを活かしつつ、多様なキャリアの可能性を広げられると考えています。将来的には、技術とビジネスの架け橋となるような立場で、日本のインフラ技術のグローバル展開を推進したいです。

ビジネスリーダーとしての成長を目指したい

これまでのキャリアでは、技術的な問題解決に多く関わってきました。しかし、プロジェクトを成功に導くためには、技術力だけでなく、チームをまとめ、組織を動かすリーダーシップが不可欠です。
MBAに進学した理由の一つは、自らがビジネスリーダーとしての視座を高め、組織を牽引する力を身につけるためです。特に、多様なバックグラウンドを持つクラスメイトと切磋琢磨しながら学ぶことで、異なる視点を取り入れ、リーダーとしての資質を磨くにはこれ以上ない環境だと思いました。

実際にMBAに挑戦してみて

正直なところ、エンジニア出身の私にとってMBAの授業は最初かなり大変でした。ファイナンス、マーケティング、経済学…どれも新しい分野ばかり。さらにはネイティブの爆速英語。しかし、

  • 技術とビジネスの橋渡しができる知識が身につく
  • 世界中の優秀な仲間と意見を交わすことで、多様な視点が得られる
  • ケーススタディを通じて、実践的な問題解決スキルが鍛えられる
  • ネイティブと対等に話し合える英語力

といった学びがあり、日々の成長を感じています。

また、クラスメイトのバックグラウンドも多様で、世界中から集まった優秀な人たちとディスカッションすることで、新しい視点が得られるのもMBAの魅力です。技術者だけでは得られなかった「経営者の視点」を学ぶ機会が増え、将来的に自分がどうキャリアを築いていくかがより明確になってきたと感じています。

エンジニア × ビジネスの可能性

もし今、技術職として働いていて「もっと広い視点を持ちたい」「経営や戦略に関わりたい」と感じているなら、MBAは一つの選択肢になるかもしれません。

私自身、エンジニアとしてインフラ開発に携わる中で、「技術は優れているのに、ビジネス面の理解が不足しているせいでプロジェクトが前に進まない」「意思決定層と現場の技術者の間でミスコミュニケーションが起こり、最適な解決策が採用されない」といった場面に何度も直面しました。技術を磨くことはもちろん大切ですが、それを適切に活かすためには、経営や戦略の視点が不可欠だと痛感したのです。

特に、技術とビジネスの両方を理解できる人材は、企業にとっても極めて貴重な存在です。技術的な知識を持ちながらも、事業戦略やファイナンスを理解し、企業の成長やプロジェクトの成功に貢献できる人材は、あらゆる業界で求められています。エンジニアがビジネスを学ぶことで、技術者の立場からでは見えなかった意思決定の背景や、企業全体の視点での課題が見えてくるはずです。

これから海外MBAを目指す皆さまへ

MBAでの学びを通じて、私自身の視野は大きく広がりました。技術的な課題をビジネスの視点から捉え直したり、異なるバックグラウンドを持つ仲間と議論する中で、新しい発想が生まれることも多々あります。まだ道半ばではありますが、エンジニアとしての専門性を活かしながら、ビジネスリーダーとしても成長していきたいと考えています。

「技術 × ビジネス」の可能性は無限大です。もし今、キャリアの選択肢を広げることに関心があるなら、一歩踏み出してみる価値は十分にあるのではないでしょうか。

次回は、MBA受験準備について書こうと思います。

ではまた!

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