車両購入ガイド in USA

アメリカ生活

こんにちは、旅するたぬきです。アメリカでの生活で、直面する大きな問題のひとつが「車両購入」でした。
公共交通機関が整備されていない地域も多く、車がなければ生活が成り立たない場面が多々あります。幸い私が住むアトランタにはmartaという公共交通機関があるので、車を所有していなくても生活できないということはありませんでした。実際最初の1年は車なしで生活していました。というのも初年度は単身+授業が鬼忙しい。そのため、車の必要性をあまり感じない?(先輩や車を持っている同級生に頼っていました)ような状況でした。しかし1年後、妻がアメリカに来てからは買い物に行く頻度も増え、またちょっとしたお出かけをするようになったため、車の必要性を感じ始めました。

しかし、海外で車を買うのは初めての経験。
どこで買えばいいのか?英語での手続きは問題ないのか?免許証はどうすればいいのか?さまざまな不安がありました。

この記事では、私が実際にオンライン中古車販売サービス「Carvana」で車を購入した体験を中心に、
・なぜCarvanaを選んだのか
・比較検討した「CarMax(カーマックス)」との違い
・国際免許証だけでも車は買えるのか?
など、これからアメリカで車を購入しようとしている方に役立つ情報をまとめていきます。

「できるだけスムーズに、安心して車を手に入れたい」そんな方に向けて、少しでも参考になれば嬉しいです。

アメリカで車を買う方法とは?

アメリカでは、車を手に入れる方法がいくつかあります。
日本と似ている部分もありますが、オンライン販売が非常に普及している点など、異なる部分も多くあります。
ここでは、私が調べた中で代表的な車両購入方法を紹介します。

ディーラー(販売店)で購入

一番オーソドックスなのが、トヨタやホンダといった正規ディーラー、または中古車ディーラーに直接足を運び、実際に車を見て購入する方法です。
メリットは、現車確認や試乗ができる安心感。特に新車を購入する場合は、ディーラーを通すのが一般的です。
一方で、価格交渉が必要だったり、手続きに時間がかかったりする点がデメリットです。

オンライン販売サービスを利用する

近年急速に広がっているのが、CarvanaCarMaxといったオンラインでの中古車購入サービスです。
これらのサイトでは、車の検索から購入、ローン申請、配送手配まで、すべてがウェブ上で完結します。
特にCarvanaは、購入後7日以内であれば返品可能な「トライアル期間」もあるため、リスクを抑えて購入できるのが魅力です。
(私自身もこの方法を選びました)

個人売買(Craigslistなど)

CraigslistやFacebook Marketの掲示板サイトを使い、個人から直接車両購入する方法もあります。
価格は安いことが多いですが、整備履歴や車の状態を保証してもらえないため、ある程度車に詳しい人向きです。
また、支払い方法や名義変更手続きも自分で進める必要があります。


アメリカでは、選択肢によって必要な手続きやリスクが大きく変わるため、自分の英語力、車に関する知識、スケジュール感を踏まえて、購入方法を選ぶことが重要です。
私は「手間を最小限に抑えつつ、安心して購入したい」と思い、オンライン購入を選択しました。
次章では、数ある選択肢の中からCarvanaを選んだ理由について詳しく紹介します。

Carvanaを選んだ理由

さまざまな購入方法を検討した結果、私はCarvana(カーバナ)を選びました。
理由はいくつかありますが、最大の決め手は「手続きのシンプルさ」と「購入後の安心感」でした。

すべてがオンラインで完結できる

Carvanaでは、車探しから支払い、書類のやりとりまで、すべてインターネット上で完結します。
アメリカに来たばかりで土地勘もなく、英語での対面交渉にも不安があった私にとって、
自宅でじっくり車を選び、必要書類をアップロードするだけで進められるのは非常に大きなメリットでした。

配達してくれるサービス

車両購入後は、自宅まで車を配送してもらえるのも魅力のひとつでした。
地域によっては「Car Vending Machine(自動販売機型の受け取り場所)」も選べますが、私は配達を選択。
重たい手続きや移動なしで、スムーズにマイカーを手に入れることができました。

carvanaによって運ばれてきた購入車両
注文した車両が運ばれてきました、やはりアメリカではアメ車かなと。念願のオープンカーです。

7日間の返品保証

「本当にこの車で良かったのか?」という不安を払拭してくれたのが、Carvanaの7日間トライアル制度です。
車両購入後7日以内なら、理由を問わず返品・返金が可能。
実際に数日間運転してみて、問題ないと確信できたので安心して購入に踏み切れました。

車両検査と保証内容

Carvanaで販売されている車はすべて厳格な点検がされており、走行履歴や事故歴も明確に開示されています。
また、購入後100日間の限定保証がついており、初期トラブルにも対応してもらえる安心感がありました。

CarMaxとの比較検討

Carvanaを選ぶ前に、私はCarMax(カーマックス)とも比較検討しました。
CarMaxもアメリカでは非常に有名な中古車販売チェーンで、安心して購入できる選択肢のひとつです。
ここでは、私が実際に感じたCarvanaとCarMaxの違いを紹介します。

購入プロセスの違い

Carvanaは完全オンライン型で、購入から配送まで一度も店舗に行かずに完結できます。
一方、CarMaxもオンラインで車を探して購入手続きを進められますが、多くの場合、店舗での受け取りや試乗が前提になっています。
特に初めてのアメリカでの車購入だったため、「すべてオンラインで済ませられる」点は私にとって大きな魅力でした。

在庫の違い

CarMaxは、実店舗がある分、在庫台数が多いのが特徴です。
実際に見て選びたい、できるだけたくさんの車種から選びたいという方には向いていると感じました。
ただ、私が探していた車種・条件(走行距離、価格帯)では、Carvanaでも十分な選択肢があり、不便はありませんでした。

価格と手数料

価格面では、CarvanaとCarMaxに大きな差はない印象でした。
ただ、CarMaxは販売価格に加えて店舗受け取りのための移送手数料が発生するケースがあり、総額がやや読みにくいと感じました。また移送に案外時間がかかり、試乗までのスケジュールを立てづらいというのがありました。具体的にいつまでに車が欲しいと思っている人には少し不便なシステムかもしれません。
Carvanaは基本的に表示価格=総額(※地域による配送手数料はかかることも)なので、見積もりがシンプルで比較しやすかったです。

返品・保証制度

Carvanaには「7日間返品保証」がありますが、CarMaxにも「30日以内(走行距離制限あり)返品保証」が用意されています。
どちらも一定期間の返品制度があるため、安心して試すことができますが、手軽さ・スピード感という点ではCarvanaに軍配が上がると感じました。

国際免許証でも車は買えるの?

アメリカに来たばかりの方が一番気になるのは、
「国際免許証だけで車を買えるの?」という点ではないでしょうか。
私も実際、購入前にこの部分が非常に気になり、色々と調べました。

結論から言うと、国際免許証だけでも車を購入することは可能です。
車の購入そのものには、アメリカの運転免許証(Driver’s License)は必須ではありません。
実際に私も、国際免許証+日本のパスポートで購入手続きを進めることができました。

ただし、注意点もあります

車の「購入」自体は国際免許証でも問題ありませんが、登録(Registration)や保険(Auto Insurance)については別です。

  • 車を正式に登録する際や、ナンバープレートを取得する際には、州によっては現地の住所証明や社会保障番号(SSN)が求められることがあります。
  • 自動車保険への加入も必須ですが、国際免許証しか持っていない場合、加入できる保険会社が限られるケースもあります。また、保険料が割高になる傾向もあります。

そのため、できれば早めに現地の運転免許証を取得することをおすすめします。
特に長期間アメリカに滞在する予定がある場合は、免許取得後のほうが保険料を大きく節約できる可能性が高いです。

先に米国免許を取ることも可能

私の場合、渡米から1年が経過してから車を購入しました。
この時点で国際免許証の有効期限はすでに切れていたため、まずは仮免許証(Temporary License)を取得しました。

その仮免許証をもとに、

  • 自動車保険に加入
  • 車両購入手続き
    という流れで、Carvanaを通じて車を手に入れました。

その後、購入した車を使ってロードテスト(実技試験)を受験し、正式な運転免許証(Driver’s License)を取得しました。

ジョージア州では、DMVでPCによる選択形式のテストにパスすれば仮免許証をもらえるので、先に取得してしまってもいいかもしれません。

実際にCarvanaで購入した流れ

ここでは、私が実際にCarvanaを利用して車両購入した際の流れを紹介します。
すべてオンラインで完結するプロセスはとてもシンプルで、初めての私でもスムーズに進めることができました。

車を探す

まず、Carvanaの公式サイトにアクセスし、希望する車種や条件(価格帯、走行距離、年式など)を入力して検索しました。
サイトは非常に使いやすく、写真や360度ビュー、詳細な車両情報が充実しているため、実際に見に行かなくても状態をイメージしやすかったです。

事前審査(仮審査)

気になる車が見つかったら、事前審査(Pre-qualification)を行いました。
この段階では、クレジットスコアに影響を与えずにローンの仮承認を得ることができます。
私は自己資金で購入する予定だったため、ローン申請はスキップしましたが、ローン利用を考えている人には便利な機能だと思います。

必要書類の提出

次に、仮免許証(Temporary License)、パスポート、ビザ、現地住所が確認できる書類(公共料金の請求書など)をアップロードして提出しました。
Carvanaの指示に従えば、オンライン上で簡単にアップロードできるので、手間はほとんどありませんでした。

保険への加入

車両購入手続きと並行して、自動車保険に加入しました。
Carvanaでは保険の加入証明(Proof of Insurance)が必要になるため、事前に保険会社に連絡し、車両情報を伝えて手続きを進めました。
仮免許証しか持っていない状態でも、加入可能な保険会社を見つけることができました。

購入手続き完了 → 配送日程の調整

書類の提出と保険加入が完了すると、Carvanaから「購入手続き完了」の連絡が来ました。
その後、配送日程をオンラインで選び、自宅まで配送してもらう手配をしました。
地域によっては「Car Vending Machine」(車の自動販売機)で受け取るオプションもありますが、私は自宅配送を選択しました。

車の受け取り

指定した日に自宅までトラックで車を運んできてもらい、その場で簡単な受け取り確認を行いました。
受け取った後も、Carvanaには7日間の返品保証がついているため、万一問題が見つかった場合も安心です。

Carvanaで購入して感じたメリット・デメリット

実際にCarvanaを利用してみて、オンライン購入ならではのメリットと、やはり注意すべきデメリットの両方を感じました。
ここでは、率直な感想を共有したいと思います。

メリット

すべてオンラインで完結できる

わざわざディーラーを訪問する必要がなく、サイト上で車選びから手続き完了まで一括でできる点が大きな魅力でした。
忙しい中でも、自宅からスマホやPCで手続きを進められるので、時間的な負担が大きく減りました。

車両情報が詳細で安心

Carvanaのサイトには、車の360度ビューや細かい傷・へこみの位置まで明示されていました。
これによって、実物を見ずとも購入に踏み切ることができ、実際に届いた車も説明通りだったので安心感がありました。

7日間の返品保証

受け取った後、7日以内なら返品可能という制度も大きな安心材料でした。
「もし思ったよりも状態が悪かったら…」という不安を和らげてくれる仕組みだと思います。

配送がスムーズ

配送日もオンラインで簡単に指定でき、当日も特にトラブルなく受け取ることができました。
引き渡しも簡潔で、必要な書類だけ確認すればOKという流れでした。

デメリット

実物を見て試乗できない

当然ながら、購入前に実際に車に乗ってみることはできません。
写真や説明を信じるしかないので、特に運転感覚や車内の雰囲気にこだわる人には不安要素になるかもしれません。

状態説明には限界がある

写真や記載情報が丁寧とはいえ、やはり「匂い」や「細かな使用感」までは分からないのが現実です。
私の場合は大きな問題はありませんでしたが、多少の生活感(前オーナーの使用感)を感じる部分はありました。

一部手続きは州による違いがある

車両登録や保険の加入に関して、州ごとの細かい規則に注意する必要がありました。
Carvana側もサポートはしてくれますが、特に国際免許証・仮免許証での購入の場合は、事前に州のルールを確認しておくのが重要だと感じました。

購入後に行った手続き(保険・登録・免許取得)

Carvanaで車を購入した後も、いくつか大切な手続きを進める必要がありました。
ここでは、私が実際に行った主な手続きについて順を追って紹介します。

車両登録(Title & Registration)

車両登録は、Carvanaが代行してくれるケースが多いですが、州によっては自分で登録オフィス(DMV)に出向く必要がある場合もあります。
私の場合も、州の規定により後日自分で登録手続きを行いました。

登録に必要だった主な書類は以下の通りです。

  • 車両購入証明書(Bill of Sale)
  • 車両譲渡証明書(Title)
  • 保険証明書(Proof of Insurance)
  • 仮免許証(Temporary License)

事前にオンライン予約をしてDMVを訪問し、無事に登録を完了させました。

正式な運転免許証の取得

車両購入後、仮免許証のままでは運転制限があるため、**正式な運転免許証(Driver’s License)**を取得する必要がありました。
私の流れは以下の通りです。

  • DMVのロードテスト(実技試験)を予約
  • 購入した車両を使用してロードテストを受験
  • 無事に合格し、正式な免許証を取得

ロードテストは、自分の車で受験するのが一般的です。保険加入と登録が完了していれば問題なく受験できます。

アメリカでの車購入まとめ

アメリカで車を購入する際は、いくつかの重要なポイントを押さえておくことが大切です。特に、私のように仮免許証や国際免許証を使って購入する場合、通常の購入者とは少し異なる手続きが必要になることがあります。以下に、アメリカで車を購入する際に覚えておくべきポイントと、私の体験を踏まえたアドバイスをまとめました。

車を購入する前に、免許の状態を確認する

車を購入する前に、自分がどのような免許証を持っているか、またその有効期限を確認しましょう。
私の場合は国際免許証が有効期限切れだったため、仮免許証を取得しました。
仮免許証でも車を購入することは可能ですが、保険加入や登録手続きでの対応が若干異なる点に注意が必要です。

CarvanaやCarMaxなどのオンラインプラットフォームを活用

ディーラーに足を運ぶ手間を省き、オンラインで車を購入できるCarvanaやCarMaxの利用は非常に便利です。
特にCarvanaでは、車選びから購入手続き、配送まで一貫してオンラインで完結でき、忙しい日常の中でもスムーズに購入を進められました。
ただし、実物確認ができない点はデメリットですが、詳細な情報や返品保証があるため、安心して利用できました。

必要な書類と手続きを事前に確認

保険証明書、車両登録、運転免許証など、車を購入した後にも行う手続きがあります。
これらをスムーズに進めるためには、事前に必要書類をしっかり把握しておくことが重要です。
特に、仮免許証や国際免許証での購入の場合、州ごとの規定や手続きが異なるため、事前に州のDMV(車両管理局)に確認しておくことをお勧めします。

仮免許証でも購入は可能だが注意が必要

仮免許証でも車を購入することはできますが、保険料が高くなる可能性や、免許取得後に受ける試験の手間など、いくつかのポイントに気をつける必要があります。
私は購入後にロードテストを受け、正式な免許証を取得するという流れを踏んで、無事に運転できるようになりました。

最後に

アメリカで車を購入することは、日本とは異なる手続きが多く、最初は戸惑うかもしれません。しかし、オンライン購入を活用し、事前にしっかりと情報を集めて準備をすれば、スムーズに車を手に入れることができます。車両購入がオンラインで完結することは日本ではなかなかないと思いますので、貴重な体験になると思います。

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