アメリカに住み始めて、まず驚いたことのひとつが「スーパーでの買い物文化の違い」です。とにかく何もかもがデカい、広い、多い! 日本のコンビニ感覚でスーパーに立ち寄ると、あまりのスケールに圧倒される人も多いのではないでしょうか。
私が住んでいるジョージア州アトランタも例外ではなく、大型スーパーが生活の中心。車で数分圏内にWalmart、Kroger、Publixがあったり、ちょっと足を伸ばせばTrader Joe’sやWhole Foods、Sproutsなども見かけます。そしてさらに、H MartやMega Mart、とまとといったアジア系スーパーや、Your Dekalb Farmer’s Marketのような巨大ローカル市場まで揃っているのがこの街の魅力。
実は、スーパー選びひとつで生活スタイルが大きく変わるのがアメリカ。
「とにかく安く済ませたい」「オーガニックや健康志向なものが欲しい」「アジア食材がないと生きていけない」など、ニーズによって訪れるスーパーは全然違ってきます。
この記事では、そんなアメリカ&アトランタのスーパーマーケット事情について、私の実体験を交えながら分かりやすく紹介していきます。特にこれからアトランタで生活を始める方、今住んでいるけどまだ色んなスーパーを試していない方には、ぜひ参考にしてもらえたら嬉しいです!
アメリカでよく見る!代表的なスーパーマーケット徹底比較
アトランタに住んでいると、「あ、またここにKrogerある」「え、Publixもこんなに近くに!?」と感じるほど、街中にさまざまなスーパーが点在しています。車社会のアメリカでは、「どこで買うか」もライフスタイルの一部。それぞれのスーパーには、価格帯・商品ラインナップ・雰囲気に違いがあって、使い分けがかなり重要です。
ここでは、アトランタで特によく見かける代表的なスーパーについて、それぞれの特徴をざっくり比較していきます!
Walmart(ウォルマート)
特徴:とにかく安い!なんでもある!
こんな人におすすめ:日用品をまとめ買いしたい、コスパ重視の方
アメリカ最大級のディスカウントストア。食品だけでなく、衣類・電化製品・家具・薬までなんでも揃う巨大店舗です。安さはダントツですが、店舗によっては少し雑多な雰囲気もあるので、治安が気になる方は立地に注意。
Walmartの公式サイトはコチラ
Kroger(クローガー)
特徴:地元密着型のスーパー、デジタルクーポンが充実
こんな人におすすめ:バランスよく買い物したい、クーポン活用派
アトランタエリアでは最もよく見かけるスーパーの一つ。会員制の「Kroger Plus Card」でセール価格が適用され、アプリ経由のデジタルクーポンもかなり使えます。惣菜コーナーやパン屋も充実していて、普段使いに最適。
Krogerの公式サイトはコチラ
Publix(パブリックス)
特徴:店内が明るく清潔、接客が丁寧で気持ちいい
こんな人におすすめ:安心・安全・快適さ重視の方、ファミリー層
「ちょっと高いけど気持ちよく買い物したい」ならここ。清潔感があり、接客もフレンドリー。お惣菜のサンドイッチ(通称Publix Sub)が地元民に大人気。BOGO(1つ買ったらもう1つ無料)のセールが頻繁にあり、お得感も◎
Publixの公式サイトはコチラ
Sprouts Farmers Market(スプラウツ)
特徴:健康志向・自然派に人気、量り売りが楽しい
こんな人におすすめ:オーガニック・ナチュラル志向の方、ベジタリアン
オーガニックやグルテンフリーの商品、珍しい野菜やスパイスが多い自然派スーパー。ナッツやドライフルーツの量り売りもユニークで楽しい。価格帯はやや高めだけど、セールを狙えば意外とお得。
Sprouts Farmers Marketの公式サイトはコチラ
Whole Foods Market(ホールフーズ)
特徴:高級志向のオーガニックスーパー、Amazonと提携
こんな人におすすめ:健康と美意識が高い方、美容・ヴィーガン志向の人
「高いけど美しい」スーパー。とにかく陳列が美しく、見てるだけでテンションが上がります。Amazon Prime会員なら一部商品が割引になる特典も。エコバッグ片手にショッピングする人が似合う場所です(笑)私は来客用のおもてなし食材の調達に利用しています。
Whole Foods Marketの公式サイトはコチラ
Trader Joe’s(トレーダージョーズ)
特徴:独自ブランドの商品がユニークで安い
こんな人におすすめ:食の冒険好き、おしゃれな冷凍食品を試したい人
通称トレジョ。全米でも大人気のスーパーで、全ての商品が自社ブランドというスタイル。パッケージが可愛く、冷凍食品やスナックのバリエーションが豊富。お酒コーナーやチーズもレベル高め。特にワインは10ドル未満のものでもおいしいです。店内はコンパクトでサクッと買い物可能。
Trader Joe’sの公式サイトはコチラ
Lidl(リドル)
特徴:ドイツ発のディスカウントスーパー、コスパ最強
こんな人におすすめ:とにかく安く・早く・手軽に買い物したい方
ヨーロッパでおなじみのLidlは、最近アトランタ周辺でも見かけるようになってきた注目のスーパー。店内はミニマルで効率的なレイアウトになっていて、商品数は絞られている分、価格が驚くほど安い! 特にパンや冷凍食品、デイリー系(乳製品など)はコスパ抜群。
PB(プライベートブランド)商品が多く、ちょっとした掘り出し物感も楽しめます。
Lidlの公式サイトはコチラ
どこで何を買う?スーパーの使い分け術
スーパー名 | 価格 | 品質 | オーガニック | 雰囲気 |
---|---|---|---|---|
Walmart | ◎ | △ | △ | △ |
Kroger | ○ | ○ | ○ | △ |
Publix | △ | ◎ | ○ | ◎ |
Sprouts | △ | ◎ | ◎ | ○ |
Whole Foods | △ | ◎ | ◎ | ◎ |
Trader Joe’s | ○ | ○ | ◎ | ○ |
Lidl | ◎ | ○ | △ | ○ |
アジア系スーパー探訪:アトランタでアジアの味を探すならここ!
アメリカのスーパーではなかなか手に入らないアジアの調味料、野菜、魚介類、スナック…。
「どうしても日本の味が恋しい!」「キムチは本場のやつじゃないとダメ!」という方にとって、アジア系スーパーはまさに命綱。アトランタには、そんな私たちを救ってくれるアジア系スーパーが実はたくさんあります。
ここでは、特に人気のあるお店を中心に紹介していきます!
H Mart(エイチマート)
ジャンル:韓国系(+日中台の商品もあり)
おすすめポイント:品揃え豊富、清潔感◎、フードコート併設!
アジア系スーパーといえばまず名前が挙がるのがここ。アトランタ北部のDuluthやSuwaneeに大型店舗があります。キムチや韓国ラーメンはもちろん、日本の調味料や野菜(大根・長ネギ)も揃うのが嬉しいところ。サッポロビールやアサヒビールなど日本のビールもそろっています。
そして何より人気なのが、店内のフードコート!ビビンバ、冷麺、石焼料理などがリーズナブルに楽しめます。週末はローカルのアジア人ファミリーでにぎわう定番スポット。
H Martの公式サイトはコチラ
Mega Mart(メガマート)
ジャンル:韓国系+多国籍(少しB級感アリ)
おすすめポイント:ディスカウント価格、精肉・海鮮が強い
H Martより少しローカル感・アジアの市場っぽさが強めなスーパー。生鮮食品や海鮮、肉類がかなり充実していて、価格も比較的安め。冷凍の薄切り肉や魚介類など、自炊派にはありがたいラインナップです。
店内の雰囲気はやや雑多ですが、それも含めてアジア感を味わえる場所。韓国・中国・ベトナムの食材も混ざっていて見ていて飽きません。
Mega Martの公式サイトはコチラ
とまと(Tomato Japanese Grocery)
ジャンル:日本食材専門店(こじんまり系)
おすすめポイント:お弁当や惣菜、日本の冷凍食品が買える
アトランタでは貴重な日本人経営のスーパー。冷凍餃子、納豆、明太子、うどん、だしの素、ふりかけ、冷凍刺身など、「日本人の冷凍庫に絶対あるやつ」がしっかり揃っています。お惣菜(唐揚げ弁当など)も人気で、日本のコンビニっぽさを感じるほっこり空間。
少し割高にはなりますが、「本当に日本の味が恋しい」時に行くべき場所です。
とまとの公式サイトはコチラ
Your Dekalb Farmer’s Market
ジャンル:多国籍(アジア・アフリカ・中南米など)
おすすめポイント:野菜・スパイス・国際色がすごい!唯一無二の空間
アジア系というより「世界の市場」といった雰囲気のローカルマーケット。東南アジアのハーブ、インドのスパイス、中国の冷凍餃子など、他では見かけない国際色豊かな品揃えが魅力。新鮮な野菜や魚もとにかく安く、オーガニック野菜を扱うスーパーよりも庶民的。寿司用のサーモンやマグロも売っており、スーパーの刺身を買うより断然お得です!
ローカル感たっぷりなので観光感覚でも楽しめます。ただしクレジットカード使用不可なので注意!
買い物のスタイル&知っておくと得するコツ
アメリカでの買い物、最初は戸惑うことも多いですよね。
「カートがデカすぎる」「どれもパックがでかい」「なぜかレジがのんびり」などなど…。
でも、慣れてくると意外と楽しく、ちょっとしたコツを知っているだけで時間もお金も節約できます!
ここでは、アメリカ・アトランタでの買い物をもっと快適にするためのヒントをまとめてみました。
まとめ買いが基本!冷凍&冷蔵をフル活用
アメリカのスーパーはとにかく一つ一つの量が多い。
1個売りは珍しく、3個入り・ファミリーパック・バルク買いが基本。「1週間分どーん!」とまとめて買って冷凍保存するのが一般的なスタイル。
- お肉は帰宅後すぐに小分け冷凍しておくと便利
- 冷凍うどん・餃子・枝豆など、アジア系スーパーの冷凍食品も神アイテム
- Trader Joe’s の冷凍ごはん系(チャーハンやパエリア)も人気
メンバーシップ&アプリ割引を活用しよう
アメリカのスーパーでは、アプリ登録や会員カードを持っているだけで価格がグッと下がることがよくあります。
- Kroger:アプリ内の“Digital Coupon”を事前にクリップしておくと割引される
- Publix:BOGO(Buy One Get One Free=1個買うと1個無料)のチラシが要チェック
- Sprouts:毎週水曜は“ダブルアド”で前週&今週分のセールが両方適用
- Whole Foods:Amazonプライム会員なら専用割引あり!
- H Mart:会員割引に加えて学生割引もあり!学生は学生証の提示を忘れずに!
ちょっと面倒に感じても、登録しておくだけで数ドル単位の節約になるのでおすすめです。
混雑を避けるなら時間帯を選ぶべし
土曜・日曜の昼間は、どのスーパーも家族連れでごった返します。
ゆっくり買い物したいなら、平日の午前中や夕方前(16時ごろまで)が狙い目。
とくにH MartやMega Martなど人気アジア系スーパーは週末混雑がすごいので注意!
カート文化に慣れよう:セルフレジ&レジ係の違いもチェック
アメリカでは基本的にカート(ショッピングバスケットは少数派)で買い物します。大量に買う人が多いので、セルフレジが長蛇の列になることも。
- 少量の買い物は**セルフレジ(Self Check-out)**が便利
- 大量購入はレジ係のいるラインへ。PublixやTrader Joe’sはフレンドリーで雑談も楽しい
ちなみに、自分で袋詰め(bagging)するのが基本。PublixやTrader Joe’sでは店員さんが詰めてくれますが、KrogerやWalmartでは自分でやるシーンが多いです。
日本の常識が通じない⁉ 驚きの“アメリカあるある”
- 牛乳は基本ガロン(3.78L)単位!でも半ガロンや1Lサイズもあるので探せばOK
- 卵は割れていることがあるので、パックを開けて中身の確認を!みんなしているので周りの目は気にしなくて大丈夫です
- 果物は「1個いくら」「1パウンド(lb)いくら」など表示が複雑なので要確認
- 会計時の商品の取り扱いは雑、日本のような丁寧な扱いは期待しないこと
自分のライフスタイルに合ったスーパーを見つけよう
アトランタでの買い物は、日本と比べて選択肢がとても豊富です。
大手チェーンから地元密着型、アジア系スーパーまで、それぞれに個性と魅力がありましたよね。
たとえば…
- 「とにかくコスパ重視!」な人は Walmart やLidl
- 「オーガニックやヘルシー志向」なら Whole Foods やSprouts
- 「ちょっとおしゃれで気分が上がる買い物」にはTrader Joe’s
- 「アジアの味が恋しい…」なら H Mart やMega Mart、とまと など
それぞれのスーパーに“得意分野”があるからこそ、1つに絞る必要はありません。
曜日ごとに買い物先を変えたり、特売のタイミングに合わせて使い分けたりするのもアメリカらしいスタイル。
アメリカ生活では「自分のペースと好みに合った買い方」を見つけることが、快適な暮らしへの近道です。
特にアトランタのように多様性に富んだ街では、スーパー選びが生活の楽しみのひとつにもなります。
最初はちょっと面倒に感じるかもしれませんが、「今日はどのスーパー行こうかな?」と考える時間も、日々のちょっとしたワクワク。
異国の地での生活を彩る一部として、ぜひ楽しんでみてくださいね!
コメント